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コラム

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AI・テクノロジーを活用した障がい者の職域拡大事例

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AIを始めとするテクノロジーは、人手不足が深刻化する現代において、企業がダイバーシティを推進し、新たな労働力を確保するための重要な鍵となります。
一方で、「どのような業務を切り出すべきか」「どのように技術を導入・活用すれば良いか」といった課題に直面している企業も少なくありません。

そこで、この記事では、AI・テクノロジーを活用して障がい者の職域を拡大している具体的な事例をご紹介し、貴社がダイバーシティ経営と生産性向上を両立するための実践的なヒントをお届けします。

障がい者雇用においてAI・テクノロジーに期待される役割

人手不足が深刻化する日本社会において、障がい者雇用は企業の社会的責任(CSR)の側面だけでなく、貴重な人材確保と生産性向上に直結する重要な経営戦略となりつつあります。
しかし、多くの企業が、「雇用率達成はできたが、任せられる業務が限られている」「定着率が低い」といった課題に直面しています。

このような課題を解決し、障がい者の職域を拡大する鍵を握るのが、AIを始めとするテクノロジーの活用です。

業務の「細分化・標準化」と「効率化」による職域創出

企業における障がい者雇用の拡大には、業務内容の「見える化」と「再構成」が欠かせません。
特に、AIやロボティクスを活用することで、従来は属人的だった業務や暗黙知に依存していた作業の流れを明確化し、作業単位ごとに分解することが可能になります。

こうした業務の細分化により、身体的・精神的な特性に応じた「できる仕事」を抽出しやすくなり、職域の選択肢が広がります。

こうしたプロセスを踏むことで、たとえば事務系作業における「請求書のチェック」「会議議事録の作成」「受発注データの入力」などがAIツールによって補完され、障がい者が補助的な作業ではなく、主担当として従事できる仕組みづくりが進んでいます。

さらに、AIによる音声認識・文字起こしや画像解析、RPAによる定型業務の自動化などは、障がいの有無に関わらず誰もが扱いやすい業務環境の構築に貢献しています。

障がい者の特性に合わせた働き方を可能にする

AIやIoTなどのテクノロジーが、障がいのある方が持つ身体的・認知的な障壁を取り除くことで、個人の特性を最大限に活かせる働き方を実現できます。

たとえば、聴覚障がい者には音声認識技術による文字入力、肢体不自由のある方には視線の動きによる文字入力や、遠隔操作技術などを提供することで、障壁を緩和できます。
また、発達障がいのある方の中には、「一つの作業に集中して取り組むことが得意」という強みを持つ方も多く、アノテーション(AIの学習データ作成)やアプリのテスト・デバッグ業務といったデジタル領域の仕事でその能力が発揮されています。

このように、テクノロジーは、障がいを克服するためのツールとしてだけでなく、強みを活かすための環境としても機能します。

AI・テクノロジーを活用した障がい者の職域拡大事例

実際にAI・テクノロジーがどのように障がい者の職域拡大に貢献しているのか、具体的な事例をご紹介します。

分身ロボット「OriHime」で、首から下を動かすことができなくても広報や秘書業務を実施(オリィ研究所)

テクノロジーの力で、孤独化の要因となる「移動」「対話」「役割」などの課題を図ることを目指す株式会社オリィ研究所では、分身ロボット「OriHime」を開発。
4歳のときに交通事故に遭ったために、首から下を動かすことができなくなったが、顎(あご)を使ってパソコンを操作できる、障がいのある人材を遠隔地から社長秘書として活用しています。
ほかにも、自宅パソコンからの遠隔操作によって「OriHime」のデモンストレーションなどの広報活動も担っているといいます。

配膳用電動車いす「AUTO-ZEN」で、独歩が難しい障害者がホール業務を担当(ACA Next)

給食・配食分野で事業をスタートし、介護や託開発・エンジニア派遣へと事業を拡大しているACA Next株式会社(旧:ジャパンコントラクトフード株式会社)では、東京都町田市の市庁舎1Fに併設されたカフェの運営を手がけています。

同カフェのでは、配膳用電動車いす「AUTO-ZEN」を活用し、体力がなかったり独歩が難しかったりする障がい者がホールスタッフとして働くことを可能にしています。
同車いすにより、以前は下膳のみを担当していたスタッフの職務の幅が、オーダーや配膳へまで広がったといいます。

ノーコードアプリと生成AIの活用で新しい職域の創出に取り組む(綜合キャリアトラスト)

障がいを持つ方と企業とを結ぶことをミッションに掲げる株式会社綜合キャリアトラストでは、害者生成AIを活用した職域の開発を進めています。
従来はデータ入力や書類データ化・ファイリング、梱包・封入・発送などを中心に担ってきた部署で、生成AIを活用した資料作成やノーコードアプリの活用などを新たに手がけるべく、障がいのある社員に対して、グループ会社が開発した研修プログラム「キャリアファンド」にて、約260の動画研修を実施しています。

将来的には、AIアプリ開発エンジニアの業務を創出することも視野に入れているといいます。

まとめ

AI・テクノロジーの活用は、障がい者雇用を「義務」として捉える時代から、「経営戦略」として活用し、ダイバーシティと生産性向上を両立させる時代へと変貌させています。

貴社が新たな雇用を検討される際には、まずは業務を細分化し、デジタル技術で代替・効率化できる部分を洗い出すことから始めるのが効果的です。
そして、障がいのある方々の潜在能力を最大限に引き出すための環境づくりが成功の鍵となるでしょう。

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